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マスコミの劣化

 特定秘密保護法という大変な法律が国会を通過しようとしている.この法律が成立したら,戦前の「特高警察」が復活する.言論の自由のない恐ろしい国になる.本来なら国民的な大議論が巻き起こっていなければならない.しかし現在,この重要法案についてマスコミの報道はあまりに少ない.

 また例のパターンだ.前回の記事は選挙の直後に書いたものだけど,今回も同じことが起こりそうなので,転載しておこう.

(以下転載)
マスコミの報道もチグハグだった.選挙の直後,民放もNHKも,各政党の代表を1つのテーブルに着かせて話を聞いた.憲法改正やTPPなど,選挙期間中にほとんど報道されなかった大問題について,ここで初めて各党の方針を詳しく聞くことができた.すべてが終わってからの大議論.文字通り「あとの祭り」である.

 本来ならこういう情報は,選挙の前に広く提示され,議論されねばならない.自民党に都合の悪いことは矮小化ないし隠ぺいしておいて,選挙が終わってから議論が「解禁」されたのだろうか.
(転載おわり)

 いま私はほとんど確信している.マスコミは「あとの祭り」をねらっているのだ.重要法案が国会を通過してからあとで,この法律の問題点をあれこれ議論し始める.それでは遅い.遅すぎる.

 議論すべきは今.報道すべきは今でしょう.食品の産地偽装とかナントカ銀行の問題を,何か特別重要なニュースであるかのように報道しまくっているけれど,いま本当に報道されるべき重要な問題は,この「秘密保護法」案です.

 いや,俺は秘密保護法に賛成だから,いいんだ,という人もいるかもしれない.いま重要なのは,賛成も反対も,国民1人ひとりが声に出して,もっと大声で議論することだろう.

 そういう議論のための素材を提供するのがマスコミの仕事ではないだろうか.もう言い古されたことだけど,日本のマスコミはおそろしく劣化している.特にテレビはひどい.国民に議論させない,考えさせない,という方針であるかのようだ.秘密保護法が成立したら,マスコミは大きな影響を受ける.

 国民の「知る権利」ひいては「言論の自由」の問題である.本来なら先頭をきって問題視せねばならない人たちが,なぜこれほど沈黙しているのか.ここまで日本のマスコミは劣化した,という証明だろうか.
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