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細川氏に一票

 われながら月並みな意見ですが,とにかく意思表示しておきます.

 細川護煕氏を,私は高く評価しない.人間としてはともかく,政治家としては足腰が弱いように思う.また細川氏を押している小泉純一郎氏に至っては,これほど信用できない人も珍しい.そもそも小泉氏は利権と処世術が行動原理の人だ.高邁な理想のもとで脱原発を唱えているとは考えにくい.

 都知事選の候補者の中で最も信頼できるのは宇都宮健児氏だ.発言の1つひとつに重みがある.実績もある.実行力もあるだろう.だから,もし私が東京都民なら,宇都宮氏に投票するのが最善かもしれない.民主主義の建前から言っても,そうすべきではないか.そういう意見もある.

 しかし,都知事選の現状を考えると,宇都宮知事が実現する可能性はほぼゼロである.立派な政策と,伝え聞く高い人格.こういう人が知事になれないとは,本当に残念なことだ.残念至極である.しかし,宇都宮都政は「絵に描いたモチ」である.夢である.非現実である.どんなに美味そうに見えても決して実現しない.この点を甘く見てはいけない.「こうあって欲しい」ことと,現実に「こうである」こととは,切り離して考えねばならない.

 もし絶対王制の時代に共産主義者がいたら,この人はどういう政治行動をとるだろうか?という仮定話を聞いたことがある.きっと一挙に共産主義を目指したりはしないだろうと言うのだ.社会は段階的に発達する.まずなすべき事は,絶対王制を廃して民主主義の社会に変えることだろう.

 そのように発言していた人は,日本共産党の党員だった.共産主義を理想としていても,現実に合わせて,段階的に社会を変えて行かねばならない.一挙に理想を実現しようとするのは「空想的」社会主義であり,科学的でない.そういう主張であった.

 今の都知事選を見て,もう一度考えてみよう.どのように理想的に見えても,宇都宮都政は「絵に描いたモチ」である.実現不可能な理想を夢見るのは「空想的」であり,科学的でないのでないか.絵に描いた理想論ばかり唱えて,それが実現しないのは都民がバカだからだ,というような発想しかしないのであれば,もう日本共産党は存在意義のない無用政党というほかない.

 細川氏の政策は脱原発が中心である.また細川氏の過去の姿勢から言っても,自民党にぴったり寄り添うような政治を良しとしないだろう.しかし背後に小泉氏がいる.細川氏はともかくとして,小泉氏は信用できない.だから仮に細川都政が実現したとしても,監視の目は緩めるべきでない.残念ながら,そういう現実もある.

 しかし,あらゆるマイナス面を考慮に入れたとしても,それでも細川氏に投票すべきだ,と私は思う.今回の選挙は都知事を選ぶという次元をはるかに超えて,日本の近未来に大きく影響するだろう.国政選挙はまだ遠い先の話.それまでの間に安倍晋三はどれほどの悪行非行をなし遂げるだろうか.国民が発言できる最大の機会が都知事選であり,各地の地方選挙である.「われわれは安倍晋三の政策を支持しない」.そういうメッセージを,国民はハッキリと,くっきりと,提示せねばならない.最も避けねばならないことは,かのネズミ男を都知事にしてしまうことだ.

 だから実現可能な対立候補,すなわち細川氏に,票を集中させねばならない.まだ絵に描いたモチを夢想している人たちは,ことの大きさを理解しているだろうか?
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