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選挙に行こう

 「地球村」が,「選挙に行こう!参院選2013プロジェクト」という呼びかけをしている.
http://www.chikyumura.org/election/

 そこに各政党の政策を,TPP,原発,憲法9条改憲,の3点について比較した表が掲載されている.私流に単純化すると次のようになる.0は反対,1は態度不鮮明,2は賛成,を表わしている.お遊びついでに,スコアを単純合計してみたのが右端の数値である.なお下の表では政党の順序を,親和性の高そうな政党が近くに来るように,並べ替えてある.

        TPP    原発    憲法9条改正   計
幸福実現党    2     2      2      6
自民党      2     2      2      6
維新の会     2     1      1      4
公明党      1     1      2      4
みんなの党    2     1      1      4
民主党      1     1      2      4
生活の党     0     0      2      2
新党大地     0     0      1      1
みどりの風    0     0      1      1
緑の党      0     0      0      0
社民党      0     0      0      0
共産党      0     0      0      0
沖縄社大党    0     0      0      0

 右端の数値は単純合計だけど,庶民生活からどれほど隔たっているかを示す尺度になっている気がする.アメリカの意向にどれだけ忠実であるかの尺度でもある.反国民度,親米度,アメリカべったり度,とでも名付けようか.

 そのように書くと,違和感のある人もいるだろう.この表が正しい尺度となり得ていない理由,いわば欠点について書いてみよう.

 第1に,数字1は「政策を鮮明にしていない」ということであり,それは0(反対)と2(賛成)の中間とは必ずしも言えないこと.意地悪く解釈すれば,旗印を不鮮明にすることで中間層の票をねらう,姑息な戦術にもとれる.1は1ではなく,じつは2に近いかもしれないし,2よりさらに過激な「積極推進」の可能性だってある.

 第2の問題点.いま公表している政策が,実際の採決の場でどうなるかは別の問題であること.たとえば公明党は,TPPについては「重要項目を除外して参加」,原発は「ゼロをめざす」であるから,この表では民主党と同じに見える.しかし実際の採決の場では,両党は正反対の行動をとると予想される.つまり標榜している政策とは関係なく,公明党は自民党とイコールに近い.

 第3の問題点.表は3つのテーマについて比較しているけれど,テーマの選定は適切だろうか.たとえば憲法改正は,いま現実的に問題なのは9条をどうするかではなく,「自民党の改憲草案」に賛成か反対かという問いだろう.その基準で判定すれば,かなり違った結果になることが予想される.

 というのは,自民党の改憲案は,日本を戦争のできる国にするだけの単純な改憲ではないからだ.天皇は元首であると書いてある.国民の人権は公(つまり政府)の都合により制限できると書いてある.調べれば調べるほど,このような憲法を採用してはいけないことが判る.今の時点で賛否を問うのであれば,設問は「9条改正の是非」ではなく,「自民党改憲案に対する賛否」でなくてはならない.

 憲法について,もう少し書いておこう.「自衛隊」を「軍隊」に改名し,日本を戦争のできる国にしようという話だ.これは日本に対する米国CSIS(戦略国際問題研究所)の要望書である「アーミテージレポート」を抜きに語れない.第3次アーミテージレポート(2012)の主要な内容は:
 1.原発を再稼働せよ.
 2.TPPに参加せよ.
 3.韓国との関係改善に努力せよ.
 4.平和憲法を改正し,集団的自衛を可能にせよ.
である.つまり米国は憲法9条の改正を日本に求めている.いま9条を変えるとは,そういう要望を受け容れるということだ.

 そして「アーミテージレポート」は,日本軍をペルシャ湾に派遣することを求めている.イラク戦争のとき小泉政権が自衛隊をペルシャ湾に送ったけれど,それは後方支援に留まった.こんどは日本軍をペルシャ湾に送り,後方支援だけでなく,実際の戦闘行為も含めた仕事をするように求めている.そう書いてあります.「アーミテージレポート」を読んでください.

 そういう政治的状況を見た上での判断でなくてはならない.尖閣諸島を中国に取られそうだからというような単細胞リアクションでは,全くお話にならないのです.

 話をもとへ.
 政党の政策を比較した資料がいろいろ出ている.たとえば「プロジェクト99」という団体も,同じような通信簿を出している.なかなか面白い.
http://project99.jp/wp/wp-content/uploads/2013/06/2013saninsen_0627.pdf
 それらを参考にしつつも,自分なりの評価アイテム,自分なりの(独断と偏見による)採点により,自分なりの政党政策比較表を作ってみてはいかがでしょうか.
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tamara

わかりやすい表ですね。
実際の選挙では、選挙区ごとに、与党の暴走を止めるためにどうすべきかを考える必要もあると思います。せめてブレーキの役割を果たしてくれそうなところに票が集まらないと、本当に困ったことになりそうです。
by tamara (2013-07-06 18:02) 

Ladybird

tamara様,nice!とコメントありがとうございます.
 ご指摘の通りだと思います.野党がまとまってないこと,だから非自民の票の受け皿がないこと,これが今回の選挙の最大の問題点でしょう.自民と公明は最小限の支持票を最大限に議席に結びつけている.野党は支持票が少ない上に,票を議席につなげられない.野党には,もっと危機感をもってもらいたいと思います.
by Ladybird (2013-07-06 21:33) 

Ladybird

 shira様,ayu様,nice!をありがとうございます.
by Ladybird (2013-07-19 02:26) 

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